ジャネット・ルール物語
2024.03.10 アーティストについて感覚共有アートプログラム
昨日、3月9日の夜は、感覚共有アートプログラムを開催した一日でした。
画家のジャネット・ルールさんが来日しているので、ジャネットさんとご参加者との交流タイムとなりました。
感覚共有アートプログラムについては、WEBサイトをご覧ください。
さて、今日はこちらの作品についてのお話しをしたいと思います。
この作品は、ジャネットさんの「春の日にブルーベルを集めて」という作品で
今回のプログラムで取り上げさせていただきました。
ご参加者同士で感じたものを共有しましたが、それぞれの視点が素晴らしく
とても充実した時間となりました。
普段はファシリテーションで忙しく、記録を取らなかったのですが(これからはレコーディングしようかな)、
今回はオンラインで同時通訳をしてくださったTomoyo Patelさんがテキストで記録してくださっていたので、
そちらを皆さんにシェアしたいと思います。
【春の日にブルーベルを集めて】
この絵はとても幸せで平和な絵。これは私に混在する記憶の中の絵なんです。
幼少期に私はよく何度も何度も6歳上の姉とこの森林地帯に来たも のです。
母がこのブルーベルの花を抜くときは、
「ニンジンを抜くように気を付けてまっすぐ上に向かってぬくのよ」
ブルーベルの森で、ワイルドに咲く花に日の光がさして、 まるでパラダイスのようでした。
そんなことを母から学びました。
【ジャネットさんのストーリー】

小さい頃のジャネットさん(左)とお姉さん(右)
私が3歳の時に、描いた絵が父と母をとっても幸せにしたんです。
それは、 私と他の子どもとの間に大きな溝をつくり、 やがて私は友達もいなくなり、
孤独感を感じるようになりました。
私が大きくなるにつれ、私は学校に行くようになり、
私はアートを通してみんなに孤独感のない平和を与えていけたらな と思っています。
私は「分離」という言葉が好きではなく、 境界線を乗り越えるような世界を
アートを通して作っていけたらと 思っています。