アナログとデジタル
2022.07.14 江夏コラム
最近はNFTアートが流行りですね。
わたくし江夏も注目しております。
それぞれの魅力があるので
アナログアートとデジタルアートは棲み分けがされていくと感じています。
いくらデジタル技術が発達しようとも・・・
オリジナルの放つ色彩やマティエール(絵肌)は、パソコンのモニタ上では再現することができません。
見比べてみると一目瞭然なのですが、面白いものです。
つまり、人間の認識する能力は、デジタルから発せられるものをはるかに超えるということでもあります。
視覚だけではなく、5感、6感を通じて味わうものとして。
この感覚をどんどん養っていくと、自分の対象物を見る眼がどんどん向上していくように感じます。
芸術作品だけではなく、その他のもの、人物など、すべてに関わってきます。
ただ、デジタルアートに関しても、デジタルならではの表現力や芸術性があるので
これはこれで違った魅力があるのも事実です。
良いものを見ることによって、感じる能力を高めるということは、実生活すべてに影響してくることになります。
私は、小さな子を持つ親御さんは、どんどん子どもに良いと思うものを見せてあげてほしいと思います。
受験勉強も良いのですが、いいものに触れさせてあげることがいつの時代でも大事です。
自分の場合も、振り返ってみれば、幼少期はぜんぜん絵画には興味がなかったのですが、
親に美術館に連れて行かれたり、家庭では、常にいろんな絵画を見る機会に恵まれていました。
知らず知らずのうちに、感覚は身につけていたようで、いざアートの仕事を始めると、
なんとなく、自分なりの良いものを感じる感性は育まれたような気がします。
アートの仕事をする前の、眠っていたような意識の状態から比べると雲泥の差です。
感性の優れた人と一緒に鑑賞するのもおすすめです。
きっと新しい発見がたくさんあると思います。
私がZOOMで開催している、感覚共有アートプログラムはそういう目的もあります。
感性豊かな人と感覚や視点を共有することは、とても面白い体験になると思います。